求職中の人の中には、「転職したいけど、未経験の職種なので、なかなか一歩が踏み出せない」という場合もあるでしょう。
このような場合には、最初の書類選考で必要になる履歴書の志望動機に、何を書けばいいのか迷ってしまうというケースを耳にします。
そこで、未経験の仕事へ転職する際の志望動機の書き方について、ここでは説明したいと思います。
まず、未経験の業界に挑戦するときに志望動機で陥りやすいのが、精神論に終始してしまうパターンです。
確かに意欲や熱意を採用者側に伝えるのは大切なことですが、単に強い気持ちをアピールするだけは不十分です。
「一生懸命頑張る」「未経験のことにも積極的にチャレンジしたい」などというフレーズは、誰でも言えることだからです。
また、採用者側からすると、これまで何の接点もない業界へ転職を希望してきた人物に対しては、とても警戒心を持つものです。
ただの憧れで転職を希望してくる人物はもちろんのこと、業界のことを知らなかったり、業務に適性があるのかどうか未知数の人材を採用することはリスクが高いからです。
しかも、いざ採用してみたものの、業務には不向きで、すぐに辞めてしまうような人材であることが判明した場合は、経費や教育にかけた莫大なコストと時間が無駄になってしまいます。
ですから、採用者側に関心を持ってもらうためには、意欲や熱意を具体的な形で示すことがポイントになります。
例えば、未経験者として足りない部分を補うために、関連する分野の資格や免許を取得しようという意気込みや、業界の雰囲気を知るために自分が行ったことをアピールします。
あるいは、前職の業務の中に少しでも応用できるスキルや知識があれば、それを交えて、志望動機を考えましょう。
熱意の背景にあるものや努力しようという姿勢が具体的にわかれば、未経験者であっても採用側は安心感を持って、採用に踏み切れるはずです。